和風の家

和の暮らし方

和の住まいと暮らし方

日本には和の心がたくさんあって、昔ながらの暮らしが生きとります。せやけど近頃は私ら日本人の暮らし方も大きく変わり、ふと気がつくと何やら大切なものまで失ってきたように思いまへんか?

畳の匂い、襖の色や柄、障子の触り心地など、みな昔から身近にあったもんどす。また四季がめぐり、花の春や雪の冬がある日本の和の住まいには自然と一体化した知恵と人を癒す心がおまんねんで。

日々の住まいの中に「和風の暮らし」を取り入れてみまへんか?


無理に和風を意識しろとは言いまへん。この日本の和心とは暮らし方の提案であり、考え方や工夫のヒントでもおます。また京言葉も分かりずらいでしゃろ?ほな次からは標準語で書かしてもらいますさかいに堪忍やで。ほしたら、まったりと暮らす和風の家を楽しみまひょか。

和風の家の形

最近では洋風化しすぎる住まいよりも、和風の家を求める人が増えています。しかし和風の家を形にするとなれば、曖昧で矛盾に満ちた様々な要素をひっくるめて和風と呼ぶことが多いのが現実です。例えば格式ある数奇屋風の書院造りを再現しても、現代の生活環境には受け付けられないでしょう。なぜなら和風の家は、建具を取り外すと屋根と柱と骨組みしか残らないからです。

つまり和風の家とは、一般的に簡素な雰囲気の住宅に「和」の様々な要素を取り入れて、家や建築に侘びと寂びを意識した造りこそが和風なのです。現代では和風モダンと呼ばれる家に対して必ずしも明確な定義がないので形態に捕らわれず、日本の文化と造形要素を組み合わせた家の変化の中で次第に生み出された造りが「純和風の家」と考えても良いでしょう。

和の住まい

和の住まい

伝統的な和の住まいには、日本の気候風土に合わせたさまざまな工夫や知恵が用いられています。自然の四季を感じられる開放的な和の家では日本ならではのゆとりの演出がたくさん施されています。

襖や障子・畳を使用した和室は日本の室内を支えてきた主役でもあり、とても馴染み深いものですよね。また町家ではお座敷に座って観賞するだけで心落ち着く坪庭や、和風の住まいの外観を決定づける屋根造りと瓦は日本建築の美を語るに欠かせません。ここでは和の住まいに関わる重要な要素について分かりやすく説明しています。


和の自然素材

和風の家

日本の気候風土に合った和の自然素材である木・土・竹・紙は日本家屋の文化の結晶とも言えるでもあります。一般に使用される新建材に比べ自然素材は施工の精度が悪くなりがちですが、和の材料には様々な機能が備わっているのをご存知ですか?

例えば日本家屋の基本である木には調湿性や断熱性があり、土壁の代名詞といわれる聚楽土や和紙・竹にも様々な効果があるのです。ここでは近年、一般住宅でも多く使用される自然素材について紹介しています。


伝統の日本家屋

伝統の日本家屋

伝統的な純和風の家にこだわるなら、日本の建築様式の起源といわれる「書院造り」や創意工夫と遊び心を加えた茶室建築の手法を取り入れた「数機屋敷」そして太い柱や梁などの構造材を大胆に見せた造りである「古民家造り」について知ることも重要です。

歴史的に形成されてきた日本家屋は奈良・平安時代にまでさかのぼり、日本文化の原点である花鳥風月を愛でる風流もここから始まったとされています。ここでは日本の伝統家屋の基本である形を見てみましょう。


和風建築

日本の和風建築は開放的で、外部の自然をそのまま和風の家に取り込んでいます。これは高温多湿の気候が最大の理由ですが、自然との共生や恵みに感謝する心を純和風の家として反映しているのではないでしょうか。京都の家並みや信州の民家の切り妻屋根のいらかの美しさなどは日本の和風建築の表情でもあります。しかし、こうした風土性や地域性が乏しくなっている現代は家を建てる人たちの心の変化もあり、文化よりコストを優先するという風潮も否めません。

それでも材料や工法を工夫し、デザイン的にも美しい和風建築は数多く存在しています。個性化時代になった住まいも自分流の家を建てようと想を練っていくと、到達点は自然と和風の家になるのではないでしょうか。当サイトでは現代の暮らしに合った合理的な「和」について紹介しています。

Sponsored Link